練習方法にもちょっとしたコツがあります。色々なテクニックがあるので参考にしつつ、自分に合う方法に少しづつ改良していくのも楽しんでみてください。
目的
- 楽しい練習
- 自分の練習法
①マイペース
②心地よいハリ・充実感
③楽器の楽しさ④取り組みの実感
⑤聞いてもらう機会
⑥高い理想やビジョン
⑦リラックス・落ち着き
⑧時間制限
⑨反復練習、休憩をとる
⑩練習開始のハードル
①マイペース
楽器の演奏は、「その人が、その人の持っているもので、何をするか」が受け手に伝わるものです。誰かと比べるのではなく、マイペースにご自身の取り組みを深めていきましょう。
②心地よいハリ・充実感
練習を始めてみると、課題が山積みに思えてきます。そこで練習中に「自分の課題は〇〇だな」と把握できただけで、まずはOK。まず課題が見えた事自体がすごい事です。
よく「練習しても上達しない」「まだこれしかできていない」「あれもこれも難しい」「周りの方が進んでいる」と、「できない」事ばかりに意識が行きがちです。
人類稀に見る音楽の天才でない限り、すぐできない事は、ごくごく当然です。「できない」事でなく、いま「できたこと」にしっかりと目を向けてるサイクルがおすすめです。
音楽は元々楽しいものです。楽器の練習を「お仕事」にせず「いまリズムやハーモニーが心地よく感じた!」「スムーズになった!」など、音楽を感じましょう。
③楽器の楽しさ
楽器はとても楽しいものです。好奇心が刺激され、知る喜び、表現する楽しさに限界がありません。知れば知るほど奥が深く、その素晴らしさに感動させられます。
しかし一方でデジタルな世界では、刺激が強くすぐに楽しむ事ができるキャッチーなメディア、簡単な操作、デジタルなスピード感などが溢れ、クイックな興奮やエキサイティングに慣れ親しんでいる現代社会の側面もあります。その感覚からすると、「じっくりと楽器に向き合う」事はなかなかじれったい物にも感じられるかもしれません。
もし楽器の楽しさを心地よく感じられたら、その方の生活に音楽が必要なものなんだと思います。ぜひ自分に合った環境や仲間を見つけて、継続して音楽を楽しみましょう。
④取り組みの実感
練習後にやってみた感触や進んだページを簡単にメモしたり、「今、自分がやった事」をしっかりと視覚的にも「実感できる」ことで、次に繋がるモチベーションが保ちやすくなるのでオススメです。
取り組んでいる教本に1項目が終わったら日付をつけていく事も「達成」がはっきりと目に見える形で実感できるのでおすすめです。
⑤聞いてもらう機会
楽器の練習の場合、目標・発表の機会・レッスンの機会などが未来にある事によって「今日やる事」も見えやすくもなり、モチーベションにもなります。
「次のレッスンでこれを聞いてもらおう」「次に仲間とこの曲を合奏する」などです。
レッスンに通われてる方は、先生やコーチと一緒に練習ペースを作りやすいです。
ぜひ一緒に対話しながら練習ペースを作っていきましょう。
通われてない方々でも、いつかは人前で演奏すると思います。「いつか人に聞かせる」と頭のどこかにそっと入れておきましょう。
⑥高い理想やビジョン
高い理想やビジョンはモチベーションを高め、維持してくれます。しかし、理想やビジョンばかり中心に活動してしまうと、「まだ足りない」「できてない」と自己否定の連続になる落とし穴があります。そのうち「どうせ、自分には無理だった」に到達してしまいかねません。
あくまでも、今奏でているご自身の音、演奏を中心に拡大・成長させて、オリジナルの活動を楽しみましょう。自分の思い描く理想やビジョンとは上手く付き合いましょう。
⑦リラックス・落ち着き
練習は熱くなりすぎて、我を忘れやすいです。楽器を始めたばかりは新しい経験に興奮し、前向きなエネルギーに満ちていますが、それは長く続かないものです。
丁寧に落ち着いて取り組み、経過をじっくりと味わい、次の練習の展開に期待できる「わくわくのサイクル」ができる事が継続のコツです。
⑧時間制限
予め「30分練習する」など時間制限を決めてからはじめると集中力が上がるのでおすすめです。その際には、視覚的に時間が減っていくのが目に見えるタイマーを使うのもオススメです。
さらに30分の中で、「基礎・教本・曲」など科目をわけて取り組む事で、バランス良く集中力を持続して練習する事ができます。
⑨反復練習、休憩をとる
楽器の練習は反復練習が基本です。
できることを丁寧に反復練習し、ご自身と脳内の連携を深めます。
立て続けて行わずに、一回ごとに一呼吸置いて脳を整理させる事もおすすめです。
脳科学では楽器の上達は、実践している時でなく、脳を休ませて実践した事が脳内で整理される時に定着し、上達する事がわかっています。
頭が飽和してくると、自分で「ちょっと焦っているな」と自分自身で自分の状態を感じられるようになります。練習の際に休憩を意識的にとる事が効果的です。
⑩練習開始のハードル
木管楽器特有の「ケースから出し組み立てる」ところにまずハードルがある方は、予め楽器と教本などを早いうちに出しておき、ハードルを下げておくと、「よし、やろう!」と思った時にパッとスタートできるのでオススメです。
簡単に開始できるピアノや、ソルフェージュなどから入るルーティンにする事もスタートのハードルを下げ、リズムをつくりやすいです。レッスン動画をかけてスタートのきっかけにしたり、前回の練習の録音を聞く事からもスタートしやすいと思います。
思い切って、スタジオに行くのもオススメです。お金もつかいますが、集中してしっかりと充実感と成果を実感できます。
ポイント
楽器と同じで、「練習方法」自体も経験を重ねながら工夫され、レベルアップしていきます。人それぞれ自分のやり方があります。
ご自身のペースを大切にし、小さな達成や変化に気付き、自分を伸ばしている事を味わい、褒めてあげてください。そして、次の練習にやってくる展開や気付きに期待して、「わくわく」しましょう。
効果
モチベーションが上がるような「楽しい」練習が次第に工夫できるようになると、自尊心が高まり、自己肯定感も高まります。その結果、新しい事にチャレンジする気持ちが芽生えやすくなります。
日常生活でも「わたしにはむり」「何をしても続かない」と思いがちな方は、小さな成功体験でも「やればできる」ことを知って自信が持てると、何事にも「ダメ元でもいいからやってみよう」と前向きに挑む事ができると思います。
ぜひご自身の日常生活にも、音楽から得られる豊かなエネルギーを広げていきましょう✨
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