ウォーミングアップ♯000

ウォーミングアップでは楽器を構えたまま、(吹かずに)腹式呼吸を行いましょう。


目的

  • 「腹式呼吸」
  • 息を吐き切る
  • レッスン前に余分な緊張をとる


①楽器を組み立て、毎回、同じセッティングにします。最初はチューニング管の位置を先生に印をつけてもらい、そこにセッティングしてから、自分の吹き方の方を合わせましょう。慣れるまではチューナーを使い、「標準に出るはずの音」をめあすにしましょう。吹き方がブレていないかを視覚的に確認できるのでおすすめです。
めあすの例
アルトサックス:ネックについたまま音を鳴らすとG♯が鳴ります。フルート:頭部管のみ、左手で管を片方塞いで吹くとAが鳴ります。トランペット:開放のドでチューナーをみるとB♭が鳴ります。

②楽器を持ち、姿勢を整え、肩・首はリラックスです。
はじめは楽器を構えただけでも肩に力が入りやすいです。一度肩を上に上げて、ストンと落しリラックスしましょう。

楽器を構えたまま(吹かず)、ここでは鼻から吸って、鼻から吐く「腹式呼吸」を繰り返します。吐き切ってから、肺いっぱいにすいあげましょう。


ポイント

しっかりと息を吐き切ることです。
吐き切ることで、吸おうとしなくとも自然と肺いっぱいに気持ちよく吸い上げます。


意識せずに元々複式呼吸の方もいますが、複式呼吸とは横隔膜をつかった呼吸の事をいいます。反対胸式呼吸をやってみる事も理解を深めてくれるのでおすすめです。(胸式呼吸:お腹全体をぎゅっと凹ませて、そのままお腹を引き込んだまま呼吸してみましょう。)


楽器を吹くときは口から吸って、口から吐きますが、まず鼻から吸って鼻から吐く事で、喉が緊張していない状態を知る事ができます。楽器を吹こうとする時に喉に力が入ってしまうのを防ぐことができます。

正しくやろうとするあまりに、意識しすぎると身体が強ばってしまい逆効果になりがちです。ただでさえレッスンでは緊張して、リラックスした状態をつくるのも難しいですよね。

普段は「気持ちよ〜く、たっぷりすって、たっぷり吐く」事を念頭におき、だんだんと癖にしていきましょう。はじめは無駄な力を抜き、自然な状態からスタートし、次第に肺をたっぷり柔軟に使えるようになっていきましょう。


効果

腹式呼吸をすることで、呼吸に使う筋肉が柔軟に動かされ、次第に管楽器に必要な深い呼吸ができるようになります。

レッスン前に行うことで、リラックスできます。

安定していたら、次はロングトーンを行いましょう。