初心者の方も、ジャズ特有の学習方法から音楽を感じ、楽しみましょう。
目的
- ジャズの学習
- 耳を鍛える
クラシックの学習との違い
①音楽の作られ方の違い
クラシックでは、音符が書いてある楽譜があり、楽譜通りに演奏します。まるで「原稿のあるスピーチを読む」ような感じです。
ジャズでは、音符が書いてある楽譜は無く、コード(伴奏)のルールを知り、その時その場で即興で演奏します。まるで「語学を学び、おしゃべりする方法を身につける」ような感じです。コードに「音を並べるパズルゲーム」とも言えるかもしれません。
②学習方法の違い
クラシックは、書いてある譜面を読み込み、インプットした事はそのまま発表(アウトプット)に直結しています。
目標とする「一曲完成」までは、階段を登っていくように積み上げ式です。
ジャズでは、ジャズ語をインプットしたからといって、そのままアウトプットに直結している訳ではありません。
ジャズの「曲」はインプットした事が結果として出てきたもの(癖のような感じで、ほぼ自動で出てくる)で、おまけとして「曲として残った」と考えると解りやすいです。
ジャズ語のインプットは一度脳内にメモリーされ、自分自身のジャズ語の材料になります。しかし、インプットしたからといって、すぐペラペラ喋れる訳ではなく、アウトプットはインプットとは別回線というイメージです。アウトプットはアウトプットの練習をします。
③ジャズの楽しみ方
最初から、ジャズをクラシックのように、「一曲完成させる!」とモチベーションに置いてしてしまうと、なかなかうまくいかないかと思います。
ジャズでは、色々なしゃべり方を知って、引き出しを増やしていく事自体に興味やモチベーションを持ってみると入りやすいかと思います。
今回はその導入を行ってみたいと思います。初心者の方でもできますので、「まずは実践」から入りましょう。
ジャズでは、コードという、一定パターンが繰り返される、伴奏があります。
今回の伴奏は「B♭7」です。(※参照音源)
①伴奏で流れている「B♭7」とは、「シ♭レファラ♭」の事です。
各楽器では、
フルート「シ♭•レ•ファ•ラ♭」
アルトサックス「ソ•シ•レ•ファ」
トランペット/クラリネット
「ド•ミ•ソ•シ♭」
となります。
フルート「1度シ♭、3度レ、5度ファ」
アルトサックス「1度ソ、3度シ、5度レ」
トランペット/クラリネット
「1度ド、3度ミ、5度ソ」
ポイント
まずは遊び感覚で実践する事です。実践から入り、今必要な課題やルールを1つづつ覚えていきます。楽譜が全くないところで、3つの音を吹く事は、最初は戸惑うかもしれませんが耳から入る事にも慣れましょう。次第に3つの音を鳴らしたい時に、鳴らしたい音がだせるようコントロールできるようになります。
効果
※ジャズの「曲」の演奏を味わいたい場合は、クラシックのように楽譜に書いてある「ジャズアレンジの楽譜」も初級〜上級まで沢山出版されています。
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