スケール#003

楽器に慣れてきたら、より曲に近い「スケール練習」を行いましょう。


目的

  • 「息・指・舌」の連動
  • 演奏に必要な全ての基本練習
  • イメージを強く持つ

※チューナーで基音を鳴らしておき、譜面は見ずに耳で聞きながら行いましょう。譜面を見ないで取り組む事で視覚の情報を脳で処理する必要がなくなり、演奏に集中できるのでオススメです。


①まずは、「Cメジャースケール」を吹いていきましょう。ゆっくり指の動きを確認しましょう。まずは1小節練習しましょう。

※サックス・フルートの方は「Gメジャースケール」からはじめ、楽器の吹き方、持ち方を安定させましょう。クラリネットの方は譜面よりオクターブ上の「Cメジャースケール」からがスタートし易いです。



②まずはスラーで「ドレミファ」を行います。なめらかな演奏になるよう強くイメージを持ちましょう。「あれ」と、イメージと異なり違和感のある繋がらない箇所こそ大切な気付きです。部分的に音を取り出し、繰り返し息を通していきます。

(Fl.Sax:「ソラシド」)


③慣れてきたら、1音づつ足していき、「ドレミファ」、「ドレミファソ」、と繋げていきましょう。焦らず、丁寧に練習しましょう。

(Fl.Sax:「ソラシド」、「ソラシドレ」尚、Gメジャースケールは「ファは♯」になります。)



はじめは、スケールを全て繋げて演奏せず、ご自身の呼吸のペースで区切り、息を吸ってかまいません。スケールを繋げて吹く事よりも、短く区切っても良いので、音が美しく繋がる事に意識を向けましょう。


※スラーができたら、タンギングでも行っていきます。オクターブ上や、違う調のスケールにも挑戦しましょう。吹けるスケールをご自身のペースで少しづつ増やしていきます。


ポイント

指の動きにつられて無意識に楽器の構えや呼吸がブレない事です。先を急ぐと呼吸も乱れ、浅くなっていきます。

様々な連動を強化するには、ある程度の反復練習が必要です。反復練習は、「できるまで」反復練習するのではなく、「できることを反復練習して身につける」のが基本です。立て続けて行わずに、一回ごとに一呼吸置いて脳を整理させましょう。上達は、実践している時でなく、脳を休ませて実践した事が脳内で整理される時に上達します。


落ち着いた丁寧な練習の中で自分と楽器の連携を育てていきます。




効果

「息・指・舌」の3つの動きを同時に行う事で、脳内が刺激されます。また覚えて吹く事で、集中力記憶力もアップします。

たとえ演奏がうまくいかなくても、3つの動きを同時にやろうとする事自体が脳に良い刺激となります。


焦らず丁寧に行い、日々の変化を少しづつ楽しみながら、演奏の基礎力を磨きましょう。