まずは一つの音を気持ちよく伸ばしてみましょう。
- 高い圧力の息が必要な楽器(高圧)
- あたたかく太い息遣いの楽器(低圧)
目的
- 「管楽器の息遣い」
- 自分の息と楽器との連携
※メトロノームはなくて大丈夫です。タンギングもしなくてかまいません。今は、発音がぼやけていても構いません。「吹き方」がブレてしまうのが心配な方は、チューナーで基音を鳴らしておき、耳で聞きながら行いましょう。はじめは1つの音に絞り、呼吸に意識を向けましょう。
(初めての方にオススメの音、フルート:ソ、サックス:真ん中のド、クラリネット:開放のソトランペット:開放のド)
高圧
(トランペット/フルート/クラリネット)
①「口から吸って、吐く息で音を鳴らす」という、ご自身の息遣いの様子を観察しましょう。音は練習したい一つの音に絞ります。
③音を伸ばせるとこまで伸ばし、肺に残った息も最後まで吐ききってから、また自然に口から呼吸します。ご自身のペースで、心地よい楽器の抵抗感、息の支えと呼吸の循環を感じながら、繰り返し行います。
ポイント
楽器の抵抗を感じ、圧力を高い息を一定に保とうとすると自然と鳩尾に力が入る事です。
ためしに「は」の口の形で「ハーー!」と長く伸ばし吐く息の圧力を保とうとすると自然と鳩尾に力が入ると思います。また、「ふ」の口の形のように、口を絞る事でも圧力を作れます。
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低圧
(サックス/フルート中低音)
①「口から吸って、吐く息で音を鳴らす」という、ご自身の息遣いの様子を観察しましょう。音は練習したい一つの音に絞ります。
②吸い上げたら、吐く息を楽器に通し、音を鳴らしましょう。肩・首はリラックス。最後の最後まで、息をはききることで、自然と口から息を吸い上げます。ご自身のペースで構いません。
③楽器に息を通して心地良い楽器の抵抗感、息の支えと呼吸の循環を感じながら、繰り返し行います。
ポイント
無理に深く吸おう、長く伸ばそうとかを考えず、まずは今できる自然な範囲で行いましょう。行うごとに、楽器の抵抗感と釣り合いがとれ、呼吸も少しづつ、深く、変化していくのに気付きます。
効果
余分の力が抜け、「リラックスして楽器を吹いている状態」の気持ちの良さ知る事で、曲を吹いていて無意識に力んでしまっている事にも客観的に気付けるようになります。
※うまくいかない場合は、楽器の抵抗感(セッティング)、口の形・舌の位置などの出口の部分がご自身の息や楽器と噛み合ってない場合があります。違和感を感じて、いきなり何かを極端に変え過ぎたり、細かく気にしすぎたりせずに、まずは音色よりも自然な範囲で呼吸を行い、今の息の流れる感覚をじっくり観察して次第に整えていく事が大切です。サックスの方の場合は、心地よい抵抗感を感じられるマウスピースとリードを選ぶ事も大切です。
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